第1章 批判ばかり受けて育った子は非難ばかりしますー②

山ねずみが子供が小さいときに読んでおきたかった本があります。『アメリカインディアンの教え』です。

失望した子供はどうなるのか

 一方、いつも「ダメだねー」と批判された子供はどうなるのでしょうか。まず、いきすぎた批判で、子供は自分に失望していきます。するとその子供は次に、他人を攻撃することで、自分への失望と戦おうとするのです。親と同じように、他人への非難で自分がダメな人間だという思いから目をそらそうとします。他人を非難している限り自分が弱点のない人間であるような気になっていられるのです。

  困ったことに、こういう情緒的に未成熟な人というのは、しばしば同類と結びついて一緒に他人を非難します。仲間がいるぶん気楽なので、この傾向は強まります。確かに世の中には俗悪さが満ちあふれていますが、これではもちろん世の中がよくなることなどありえないし、自分が情緒的に成熟していくなど、望むべくもないでしょう。

たやすく迎合する子供

 批判されて自信を失った子供のすべてが、他人を非難するわけではありません。他人を非難しないような子供は、自分を攻撃するのです。他人を憎まないで、自分を憎むようになります。このような人は、自意識過剰で、いつも他人は自分を悪く思うと感じています。
悪いことに、彼らは、おしつけがましい利己主義者、冷たく身勝手な人、高慢で自己中心的な人、そんな人にまで迎合してしまいます。他人を非難するのではなく、逆に他人に迎合することで自分を守ろうとするのです。

『アメリカインディアンの教え』(加藤諦三著・扶桑社)